こんにちは、ふーままです。
子供に「なんで数字を勉強するの?」と聞かれたら何と答えますか?
「実際の生活では使わない」「わかっていた方が何かと便利」などいろいろな意見があるかと思います。
子供が質問をした理由は、単純に何に使うんだろうという疑問かもしれませんし、嫌いだからやらなくても良い理由を探したいのかもしれません。
その単なる好奇心、数学への苦手意識、どちらも解消してくれるのが「解きたくなる数学」。
この本は、「ピタゴラスイッチ」の制作メンバーが作った数学問題集です。
数学問題集と聞くと、げげって思うかもしれませんが、
- 読者が一目で問題の意味を把握できるようにすること
- 一目で問題を解きたいと思えるようにすること
を意識して作られた問題たちは、問題集とは思えないぐらい文字の量が少なく、写真がたくさん。
現実世界であるもの、起こりうること を題材にした問題ばかりなので、子供もとっかかりやすく、問題を解きながら数学を勉強する意義を理解できます。
こちらの本は、「アメトーーク!」の本屋で読書芸人で、カズレーザーさんも、「数学をなぜ我々は学んできたのかっていうのが直感的に分かる本」と大絶賛。
私も読み終わった瞬間、「これは子供に絶対読ませたい!」と思いました。
本書のおすすめポイント3つ
1.数学を学ぶ意味を理解できる
本書を読むと、数学は日常でふと起こる疑問を解決してくれる手段になることを理解できます。
そのことを説明するため、本書の中で、私が一番好きな問題を紹介します。
解きたくなる数学 / 佐藤雅彦
「大きなチョコレート1枚」と「中ぐらいのチョコレートと小さなチョコレート2枚」なら、どちらをもらう方が得かという問題です。
なんとなく2枚もらった方が得なような気がしますよね。
はかりに乗せて比べなくても、並び方を変えるだけでどっちが得かわかるんです。
解きたくなる数学 / 佐藤雅彦
このようにチョコの辺が重なるように並べると、大きなチョコが少しはみ出ます。
三平方の定理を知っていれば、大きなチョコ1枚をもらうほうが得なことがわかるんです。
小さい頃から食いしん坊だった私は、こういう問題にぶち当たることが多かったので、数学ちゃんと勉強しておけば良かった!!と後悔しました(笑)
この問題もお気に入り。(食べ物関連ばかり)
解きたくなる数学 / 佐藤雅彦
台形のチーズを写真のように切れ目をいれると、右と左の三角形は同じ大きさになります。なぜだかわかりますか?
ぜひ考えてみてください!
このように数学を武器にできると、もっと知りたいという好奇心につながりますよね。
2. ボリュームも多すぎず、読みやすい。難易度も高すぎない。
先程紹介したチョコレートの問題のように、大体 見開きページに質問と回答が どーん と載っています。
また ページ数も 134ページとそこまで分厚い本ではありません。
なので 「よし、読むぞ」と意気込む必要なく、子供と楽しく読み始められること間違いなし。
数学の問題は問題自体何を言ってるのかわからないということが多いですが、本書は一目で見て問題を理解できるよう、現実の世界に数学の問題がデザインされています。
なので、問題がすっと入ってきます。
また回答の説明も難しすぎるものはありませんでした。
読めば、数学を習ったのがだいぶ過去 かつ 数学IIBを全く理解しないまま学生生活を終えた私でも回答内容を理解できました。
3. 大人も一緒に楽しめる
大人でもちゃんと考えなければわからない問題が多いので、一緒に考えながら解いたりするのも絶対楽しいです。
ぜひお子さんと読む際には、解説を見る前に紙とペンを用意して、集中して問題を解いてみてください。
まとめ
上では、本書のおすすめポイントを3つ挙げさせていただきました。
- 数学を学ぶ意味を理解できる
- ボリュームも多すぎず、読みやすい。難易度も高すぎない
- 大人も一緒に楽しめる
子供がもう少し大きくなったら絶対一緒に読もう・・!と思った本でした。
数学が好きな子でも楽しめるし、苦手な子もクイズ感覚で楽しめる内容になっています。
日常で起こることに関連した問題なので、数学ってこんなときに役立つんだ〜と数学を学ぶ意義についても理解できるし、身近に感じることで苦手意識も和らぐのではないでしょうか。