お金への認識が変わる本。「お金の減らし方」/森 博嗣

  • 2021年5月18日
  • 2023年7月9日
  • 節約

著者:森 博嗣

出版社 : SBクリエイティブ

分類:実用書

出版日:2020/4/6

 

本書の紹介

ぴよ吉
ぴよ吉
お金持ちになりたーい!
こっこ
こっこ
お金はあればあるだけいいよね。

 

あなたはお金持ちになりたいですか?
 
本書では、お金に価値があるという考えは勘違だ とし、「お金は減らすことで初めて価値を生み出す」と提唱しています。
 
お金を自分の欲しいもの、やりたいことと交換することに価値があるのであって、通帳に貯まるお金を見て満足するというのは、著者に言わせれば倒錯であり、「本質から外れている」と評価せざるを得ません。
 
本書を読むことで、自分のお金の使い方(減らし方)を改めて考えさせられ、自分が欲しいものにお金を使ったつもりになっていただけということに気づかされました。そして、「お金に価値がある」と勘違いしていたことも…
 
お金の話だけではない、「自分の価値」はなんなのかについて考えさせられる一冊です。
人と比べてしまったり、お金がないから好きなことができないと感じている方に強くおすすめします。

 

・お金とは何か
・お金の使い方(減らし方)
・自分が本当に欲しいもの、やりたいことを知る方法

 

・防衛費を死守することにした(以前は真っ先に減らしていた)
・必要なものは本当に必要なのか考えるようになった
・自分が本当に欲しいもの、やりたいことを考えるようになった(欲求センサーが麻痺していることを知った)
・他者のためにお金を使わなくなった


 

本書で印象に残った言葉

本書で私が特に印象に残った言葉を紹介します。
 
著者の考えが必ずしも正しいというわけではありませんが、こういう考え方もあるんだと新たな気づきになりました。
 

 僕は金を減らす方法をほとんど知らない。一般的な金の使い方を知らないといっても良いかもしれない。世間で「お金持ち」として知られる人たちの生活を、ときどき見ると、あんなことは僕にはできないなあ、と感心するばかりである。また、大勢の人たちが、「お金持ちになりたい」とおっしゃっている。どうして、そう思うのか、僕には今ひとつ理解できない。

出典元:お金の減らし方

 

 欲しいものはなんでも買えば良い、でも必要なものはできるだけ我慢をすること

出典元:お金の減らし方

 

 「やらなければならないことが多すぎて、自分の好きなことが全然できません」という相談をときどき受けるのだが、これを打開するためには、「自分の好きなことをするために、やらなければならないことをしてみてはいかがでしょうか」が答である。

出典元:お金の減らし方

 

 多額のお金を持っていても、なにも良いことはない。そのお金を、自分が欲しいもの、やりたいことと交換しなければ、価値は生まれない。お金を失うことで、価値が得られるのだ。これを勘違いしていると、貯金がたくさんあれば嬉しい、高給であれば偉い、高価なものを持っていれば立派だ、という間違った価値観に支配される。これはお金に支配さえrた状態だといっても良いだろう。そして、最も多いのは、高い値段がついたものに価値がある、という思い違いである。

出典元:お金の減らし方

 

 「自分に都合良く解釈しているだけじゃないか」と言われることがあるのだが、自分に都合悪く解釈するなんて、可能なことだろうか。もしできたとしても、僕には理解できない行為である。どうして、そんなことをしなければならないのだろうか。

出典元:お金の減らし方